ホームページにお越しくださいまして、まことにありがとうございます。 NPO法人日本消防ピアカウンセラー協会理事長の安達健治です。
当法人は、消防職員・団員の惨事ストレスケアを目的とし、同僚によるピアカウンセラー養成講座・惨事ストレスのセミナー開催・個人相談窓口運営などのメンタルヘルスケアを実施する団体です。
元第23代東京消防庁消防総監
北村 吉男 様
このたび、消防職団員が、惨事ストレスにさらされた場合、その職場内においてカウンセリングが実施できる内部職員(ピアカウンセラー)の養成等を目的として、NPO法人日本消防ピアカウンセラー協会が発足しましたことを心からお慶び申し上げます。 さて、消防職団員は、過酷な災害現場に従事することで精神的ストレスを受ける可能性があり、東京消防庁では、平成10年から惨事ストレス対策を実施しているところであります。 一方、総務省消防庁では、消防職団員が惨事ストレスにさらされる危惧のある災害が発生した場合、現地の消防本部などの求めに応じ、精神科医等の専門家を派遣し必要なケアを実施しております。
このような状況のなか、平成23年3月11日に発生した東日本大震災時には、被災地消防職員のケアについて東京消防庁職員有志より相談を受け、日本で初めて仲間の話を聴くという傾聴ボランティアを実施いたしました。実施後には、「被災地消防職員から、仲間だから話を聴いてもらえて良かった、という声があった」との報告を受け、惨事ストレス対策の重要性を再認識したところであります。
今後、NPO法人日本消防ピアカウンセラー協会による、惨事ストレス対策に関する教育、普及・啓発、消防職団員の家族への惨事ストレスの周知・理解の促進等の取組を進め、全国的な活動が行われ、一人でも多くの支援の輪を広げられることを祈念いたします。